【イベントレポート】点数の裏側にある本音から、日光の未来を描く|うず・うずカイギ#18

11-Star Frameworkで地域の価値を網羅的に考えてみる
こんにちは。
スマートワークライフ#Nikko(通称:スマ日)で活動しているJHです。
2025年12月29日、日光市今市にて「うず・うずカイギ in Nikko #18」が開催されました。
今回のセッションのテーマは「11-Star Frameworkで、地域の価値を網羅的に考えてみよう」。
当日は約10名が参加し、日光に暮らす人、移住して間もない人、東京から関わっている人など、立場や背景の異なるメンバーが集まり、少人数ならではの密度の高い対話の時間となりました。
会場となったのは、ファシリテーターでもある株式会社モグローカルが新しくオープンした「ゲストハウス 木と枝」。木を基調とした空間は、足を踏み入れた瞬間からぬくもりを感じさせ、自然と人が集まり、言葉を交わしたくなるような、暖かい雰囲気に包まれていました。
イベント概要と当日の流れ
- 開催日:2025年12月29日(月)
- 主催:スマートワークライフ#Nikko
- 目的:11-Star Frameworkで、地域の価値を網羅的に考えてみよう
- 場所:ゲストハウス木と枝(日光市今市1128-1)
当日のスケジュール
18:00 はじめに
18:05 11-Star FrameWork
19:30 ごはん・交流会スタート(美味しい年越しそばも食べました)
21:00 終了
うず・うずカイギ in Nikko #18とは?
うず・うずカイギ in Nikkoは、日光で「新しい何か」を始めてみたいプレイヤーが交流し、つながれる場です。参加者は、実際の「行動」に結び付けることを重視し、さまざまな疑問を紐解く学びのワークショップに参加します。
今回は、思考フレームワークである「11-Start Framework」を学ぶことで、「仕事」「観光」「未来への可能性」など、日光が持つ多様な価値を整理し、これまで当たり前すぎて見過ごしていた魅力や、自分一人では気づかなかった新しい価値も、自然と浮かび上がりました。
アイスブレイク:レビューはどこまで信じる?
場をほぐすアイスブレイクに講師のリッキーさんから投げかけられたテーマは、
「レストランや宿泊施設のレビューを、あなたはどこまで信じていますか?」。
まずは各自3分間で自分の考えを書き出し、その後3分間で参加者同士の対話を行いました。
「星の数は見るけれど、コメントは話半分」
「低評価レビューほど参考にする」
「レビューよりも、書いている人の文体を見る」
など、多様な意見が交わされ、参加者同士の距離が自然と縮まっていきました。正解のないテーマだからこそ、それぞれの価値観が可視化され、対話の土台が整っていきます。

11スター・フレームワークで日光を捉え直す
続いて、この日のメインとなる 11スター・フレームワーク(11-Star Framework)を用いたワークに移りました。
11スター・フレームワークとは、AirbnbのCEOであるブライアン・チェスキーによって考案されたデザイン思考のフレームワークです。標準的な「5つ星」のサービス体験を起点に、極端に悪い体験(1つ星)から、想像を超えるほど素晴らしい体験(11つ星)までを段階的に想定します。
そして、「11つ星の体験を現実的にどう実現できるか」を逆算して考えることで、期待を超え、口コミを生むような顧客体験の設計に繋がります。評価のためではなく、可能性を広げるための思考ツールとして活用されます。
今回のうず・うずカイギでは、このフレームワークを「日光市」という地域に当てはめ、暮らしや魅力、可能性を多面的に捉え直していきました。

点数に表れた、日光のリアル
参加者はまず、「現在の日光市」を1〜11の点数で評価し、その理由を紙に書き出しました。その後、同じテーブルのメンバー同士で、点数と背景にある考えを共有していきます。
ある参加者は 「5」 と評価。
「交通の便は正直あまり良くない」「店が早く閉まる」といった不便さがある一方で、「自然がとても近く、思い立ったらすぐハイキングに行ける」という魅力も語られました。利便性と豊かさが同時に存在する、今の日光の姿が浮かび上がります。
東京から日光に移住して4か月という、まちづくりに関わる参加者は 「3.5」と評価。
「人が優しく、やりたい仕事ができている点は魅力的」としながらも、「車がない人にとっては生活のハードルが高い」と、移住者ならではのリアルな視点が共有されました。
また、日光に住んで2年目の女性からは、
「静かすぎる」「人が少ない」「夜に遊べる場所やお店がほとんどない」
といった声が上がる一方、「自然の豊かさは今も魅力を感じている」という言葉も聞かれました。
全体として、点数は 2〜5の範囲に集中。参加者は点数そのものではなく、その背景にある体験や感覚を丁寧に言葉にし、率直な対話が続きました。

「5」を基準に、未来を想像する
次に話し合ったのは、
「日光市を5以上にするためには、何が変わるとよいか」 という問いです。
11スター・フレームワークにおける「1〜11」がそれぞれどのような状態を指すのかを確認しながら、5を基準に上下の状態を具体的に想像していきました。
「仮に市内の大型商業施設が撤退し、生活の動線が市外へ偏るような状況になれば、それは1に近い状態かもしれない」
「高齢者施設と幼稚園を組み合わせ、お年寄りが子どもを見守るような世代融合型の仕組みがあれば、数字は上がりそう」
「夜でも立ち寄れる店や、自然と人が集まる場が増えれば、5から6、7へ進めるのではないか」
現実的な課題と、未来に向けたアイデアを行き来しながら、約20分にわたる議論が行われました。
対話の余韻をつなぐ、交流の時間
すべてのワークと対話を終えた後は、参加者全員で交流の時間。
この日用意されたのは、日光手打ちそばの会会長の方が打ってくださった手打ちそばです。
そばをすすりながら、
「さっきの話、もう少し聞いてみたくて」
「今日つけた点数、改めて考えると変わりそう」
などと本日のワークを振り返りながら過ごす、穏やかな時間が流れていました。

正直な対話が残したもの
今回のうず・うずカイギで印象的だったのは、日光を無理に良く見せようとする人がいなかったことです。不便さや不満も含めて率直に語り合うからこそ、日光の価値や可能性がより立体的に浮かび上がりました。
数字をつけることが目的ではなく、その裏にある体験や感情を共有すること。そのプロセス自体が、参加者一人ひとりにとって、自分自身と地域を見つめ直す機会になっていたように感じます。
うず・うずカイギ in Nikko は、こうした対話を通じて、次の行動へとつながる土壌を育てる場であることを、改めて感じる時間となりました。
次回1月28日開催!参加者募集中!




