【イベントレポート】事業アイディアの精度を高める!聞き込み調査を交えたフィールドワーク|うず・うずカイギ#14

こんにちは!スマートワークライフ#Nikko(略してスマ日)の広報です! 今回は、2025年7月26日(土)に開催された「うず・うずカイギ in Nikko #14」の様子をお届けします。
テーマは「事業アイディアの精度を高める!聞き込み調査を交えたフィールドワーク」。 前回の「うず・うずカイギ in Nikko #13」では、参加者がチームに分かれ、観光客をペルソナとして設定。実際に日光を訪れた場面を想定しながら、課題の発見と、その解決に向けたアイディア創出に取り組みました。今回のテーマは、そのアイディアが「本当に求められているのか?」を確かめること。実際にまちに出て、サウンディング(聞き込み調査)を行い、現場の声を拾い上げるフィールドワークを実施しました。机上の空論では見えなかった“生の声”に触れることで、アイディアの確度とリアリティが大きく前進した回となりました。
前回のレポートはこちら

イベント概要と当日の流れ
- 開催日:2025年7月26日(土)
- 主催:スマートワークライフ#Nikko
- 目的:聞き込み調査を交えたフィールドワークを行い、事業アイディアの精度を高めること。
当日のスケジュール
第一部:mekke 日光郷土センター
- 自己紹介(スピーカー・参加者)
- レクチャー
- グループで質問事項の作成ワーク
- サウンディング調査
第二部:△モグラベース
- 交流会
リッキーさんから「サウンディングの重要性」を学ぶ

今回も、株式会社モグローカルのブレーン役であるリッキーさんによる講義からスタート。前回の内容を振り返りながら、「ビジネスは机上の空論ではなく、現場に出て、顧客の生の声をどう拾い上げるかが重要である」という基本姿勢を改めて学びました。
講義では、現状分析の大切さや、思い込みではなくデータに基づいた判断が、事業アイディアの精度を高めるうえで欠かせないことが強調されました。アイディアを磨くためには、現場に出る勇気と、耳を傾ける姿勢が求められます。
「サウンディング」の準備をしよう

限られた時間の中で、いかに精度の高いデータを得るか。その成否を左右するのが“事前の準備”です。
今回は、チームごとに前回のアイディアを振り返りつつ、実際に現場で検証するための質問項目を具体的に設計しました。「何を聞くか」「誰に聞くか」を明確にし、インタビュアー、メモ係などの役割分担も設定。短時間で効率的にサウンディングを行うための作戦会議が進みました。
ただ“聞く”のではなく、仮説に基づいた問いをもって“確かめにいく”。そんな意識の転換も、今回の大きなポイントでした。
実際に現場に出てみよう

今回は2チームに分かれて、サウンディングに出かけました。
あるチームでは、「都内から日光を訪れる観光客は、交通手段やアクセス方法に何らかの“不”(不満・不便・不安)を感じているのではないか」という仮説をもとに、サウンディングを実施しました。
- 基本情報:出身、年代、目的、人数など
- 電車の乗り換えはスムーズだったか?
- 乗り口や乗り換えの案内は分かりやすかったか?
- どのように乗り換え情報を調べたか?
- 乗り換えをもっとスムーズにするために、どんな工夫があったら良いか?
- 直通バスがあれば利用したいと思うか?
- 直通バスにいくらまでなら払えるか?
サウンディングでは、必ずしも想定どおりの答えが得られるわけではありません。だからこそ、現場でのアドリブや対話のキャッチボールが重要です。事務的な質問ではなく、「何に困っているのか?」「どこに課題があるのか?」を掘り下げる、好奇心をもったヒアリングによって、新たなビジネスアイディアの種が見えてくることもあります。
仮説と現実の“ズレ”こそ、次のヒント

実際にサウンディングを行ってみると、当初の仮説と現場の声との間にギャップがあることが明らかになりました。
例えば、「乗り換えの不便さがネックになっているのでは」という仮説に対しては、「荷物が多いのでレンタカーを利用している」「そもそも乗り換えのない直通列車を選んでいる」という声が多く聞かれました。
また、「直通バスがあれば便利なのでは?」という問いにも、「渋滞で時間が読めない」「トイレがないのが不安」などの理由で、利用を避けたいという意見が目立ちました。
こうした“ズレ”は、仮説の否定ではなく、大きな収穫です。
なぜならこのズレこそが、真に求められているニーズへの入り口だからです。
今回の結果は、たまたま接触した層の特徴かもしれません。だからこそ、今後は時間帯や曜日を変えたり、より多くのサンプルを集めることで精度を高めることができます。あるいは、今回得られた“気づき”をもとに新たな仮説を立て直し、別の切り口で再びサウンディングに挑むのもひとつの手です。
こうして、現場のリアルな声とアイディアを行き来させながら、事業の可能性は一歩ずつ広がっていきます。
第二部交流会は、△モグラベースで!

第二部は会場を△モグラベースへ移動。
ここからは、第二部からの参加者も加わり、ゆったりとしたカジュアルな雰囲気の中で交流が行われました。
フィールドワークの感想や気づきを共有し合いながら、参加者同士の距離も一気に縮まり、アットホームな時間となりました。
今回は、△モグラベースの出店日と重なり、OLIVEさんによるセレクトワインが振る舞われ、参加者たちはグラスを片手に、リラックスしたムードの中で語らいを深めました。

新たな出会い、事業アイディアの種、そして日光という地域を起点にした未来への会話。
サウンディングで得た現場の声を肴に、互いの視点を重ねる有意義なビジネス交流のひとときとなりました。
うず・うずカイギをきっかけに出会い、繋がる。
「うず・うずカイギ」は、第1部でのアカデミックな実践的ワークショップと、第2部のカジュアルで自由なビジネス交流という、メリハリのある構成が魅力です。
日光を舞台に、地域の可能性を探る人たちが集まり、アイディアを持ち寄り、学び、語らう――。
そんな“うずうず”するような好奇心を持つ方であれば、どなたでも歓迎です。
「ちょっと気になる」「話だけ聞いてみたい」そんな軽やかな気持ちで、ぜひ次回ご参加ください。
きっと、何かが動き出すきっかけになるはずです。
次回もお楽しみに!
