日光のコミュマネ木藤が行く!うずうず発掘の旅~都内のコミュニティ編~
日光と全国・世界をつなぐため、あちこち出かけていく私の学びを皆さんと共有できたらと、今回はレポートを書くことにしました!
この記事では、コミュニティ活性化のヒント、新規事業を始めたい人のサポート体制などについて共有します。やっぱり都内の取り組みは進んでいるので参考になります!それぞれ特徴あるコミュニティの雰囲気を知り、うずうずカイギメンバーの今後の参考になることを目的にしています。
日光のコミュマネ木藤が行く!うずうず発掘の旅 ~鎌倉ワーケーションWEEK編~
この記事は、鎌倉ワーケーションWEEKの特色と仕組み、運営方法、参加方法などを含めた体験記です。
目次
SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)
渋谷駅に隣接する渋谷スクランブルスクエア15階にある、2019年11月にスタートした施設です。都内でも多分一番注目されている、最大規模の共創を生むコミュニティです!
さっそくどんな場所か見ていきましょう~
施設内の様子
入口&受付&たくさんの問い
キューズは会員制なので、入口で待ち合わせ。
前回のうずうずカイギに参加してくれた、中村綾乃さんが案内してくれました!
知り合いの会員がいれば2時間はゲストとして滞在できますし、2時間以上の場合も1DAYパスを買えば滞在可能です。(1DAYパス2200円)
知り合いがいなくても、見学であればいつでも可能です!予約も必要ありませんよ。
入口にたくさんある吹き出しは、「プロジェクトの問い」
自分がプロジェクト化して取り組みたいテーマです。例えば…
・タンパク質不足の世界を生き抜くには?
・もしも「心」が可視化されたら、社会はどう変わる?
・ギャルマインドを社会に実装するには?
など多種多様です。個人の様々な課題や疑問が集まっています!
施設内の席の様子
入口からすぐの椅子席とソファ席。左の椅子席ではランチミーティング中でした。
小上がりの席や、ミーティングルーム。
それぞれがプロジェクトを進めたり、仕事をしたりするスペース。
カフェもあります。ランチは飲み物付きで1000円前後の値段設定です。私は根菜のルーローハンを注文。
ほかにも、法人登録する方のオフィススペースや、ビップルーム(barつき)、なども備えていて、なかなか広い。利用している方もたくさんいました。
共創を生む仕組みと仕掛け
コミュニケーターの紹介。とにかくガンガン人と人をつなげてくれるそう。
掲示板。イベント情報や、LINEワークスの掲示板紹介などなど、コミュニケーターからのおすすめ情報がまとまっています。
メンターさんの紹介。著名な方もちらほら。会員になれば、決まった時間枠を予約することで、無料でメンターをしてもらえます。
参加企業&行政。栃木県では益子町が入ってました!
今進んでいるプロジェクト一覧。プロジェクトは、自分の問いについて取り組んでいくものを指し、問いに共感してくれる初期メンバーが3人そろえば立ち上げ可能です。基本的に1人が立ち上げられるのは1つのプロジェクトと決まっています。ただ、ほかのプロジェクトから声がかかれば、いくつかに所属し関わることもできます。
プロジェクト未満の「部活」制度もあります。共通の興味関心のある人たちでグループを作っており、気軽な集まりです。私も中村さんや篠崎さんの「キューズ子連れ部」に入れてもらいました。
問いたてプレート。コワーキングスペースで作業するときは、皆必ず机に立てておきます。たまたま長野県の方が作業していましたが、問いは「あなたの一押しアンテナショップはどこ?」でした。こういうツールがあると、話しかけやすいですね。興味のある問いがあれば、いつでも話しかけてOKで、逆に、自分も話しかけられたときはちゃんと応える、というルールがあります。
黙々と作業するのは優先されず、コミュニケーションをとる、つながる、というのが大事にされています。
たくさんのホワイトボード!!!(写真撮り忘れ)
移動式のホワイトボードがとにかく随所にありました。ペンなどの文具も。
みんなでさっとブレストできるようになってます。
キューズに参加する人たち
前述のようにキューズは会員制です。
入会金と月々の会費が発生します。個人・法人(&行政)で登録が分かれるほか、エキスパートとして関わる登録方法もあります。メンター役になる方々ですね。
一番メインで手軽なかかわり方としては、プロジェクトメンバーとしての登録。自分が立ち上げたプロジェクトを進める、知人が立ち上げるプロジェクトに参入する、というときに3人単位で利用が可能になります。単に個人登録するよりも安いです。
このようにプロジェクトベースで参加が可能なため、たくさんの人がキューズに出入りしています。ちなみに、プロジェクトメンバーの月会費は16,500円です。個人は3万くらい。
キューズでのプロジェクトの進め方
キューズでプロジェクトを立ち上げたら、上記のように進んでいきます。
段階に応じてプログラムがあり、プログラムを利用しながら
アイディア創出⇒ブラッシュアップ⇒社会に実装
と進んでいくことができます。
うずうずカイギの参考になりますね!
キューズの押しポイント
「まちづくりの本質をついていること。」
キューズが大事にしていることをHPより一部抜粋します↓
SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)という名称は「Question with sensibility(問いの感性)」の頭文字。物事の本質を探究し、常に問い続けることが、新しい価値につながる原点になるとわたしたちは考えています。
課題を自分事としてとらえて試行錯誤をしながら行動することで、解決策が見つかるかもしれない。まさにそうした姿勢で活動すること自体が「まちづくり」であり、地方にも必要なことだと思います。
すぐには利益が生まれない部分ですが、そこを大切だと捉え、しっかり取り組める環境を作っているのが素晴らしい。
最近ひしひしと感じる、まちづくりに欠かせない「お金を生むか」という視点。
なぜなら、お金を生む仕組みでなければ活動が持続しないからです。
お金になるなら続いたな…という経験、地域活動をする皆さんは思い当たる節がありませんか?今勢いある地方も、まちづくりの中でお金を生み出している企業さんが中心になっていることが多い印象です。
今必要とされる「まちづくり」はとっても大変ですね。
地域課題も解決でき、且つお金も生めるようなアイディアを形にしなければいけないのですから…。
まちづくりは1人だと難しいと感じてしまうけど、みんなが自分にできることで協力し合えばよく、いろんな立場の人がフラットに関わってアイディアを話せる場が絶対必要!
キューズはある人の「問い」が起点となって、横断的にいろんな人が関わり、アイディアを出し合いやすい場所になっています。
日光のみんなが、それぞれ自分の楽しい未来のために、アイディアを出し合って試行錯誤していく・・
うずうずカイギもそんな場所になれたらと思っています!
KOTOMACHI LAB(コトマチラボ)
東武鉄道の押上駅から徒歩5分程度。川を挟んで、ソラマチとは反対側にあります。東武不動産が進めているコミュニティ事業。
ソラマチ側の再開発が進んでいるエリアに人が滞留し、せっかく大勢の人が来ているのにその周辺に人が流れない…という課題を解決するために、ソラマチの反対側に第一の拠点を構えました。
「コトがおきる マチに出会う」がコンセプトで、今年の3月にオープンしたばかりの施設です。
広場が広めにとってあり、遊びのあるスペースになっています。移動式屋台のようなものもありました。1階にコーヒー屋さんが入り、2階にはビアガーデン。
ラボでは電源、Wi-Fiが自由に使えます。トイレや授乳できるスペースもあり、みんなが使いやすいコミュニティスペースですね。
キッチンは、飲食店許可はありませんが、メンバーで自由に使うことが可能です。この日は子ども食堂の日でした!
コトマチラボに集う人たち
周辺の住人の皆さんを中心ににぎわっているようです。
なんと、3月から今までで行ったイベントは約100回!合計約1,000人を動員したそう。プレオープンする前も、リノベーション中にイベントを行っていたそうなので、関係性を作り始めていたためですね。人を巻き込んで場所を作っていくって大切だな~。
マルシェなどをやるたびに、「自分も出店したい」という人が現れて、関係人口が広がっているようです。
飲食が入っているコーヒー屋さんは草加のお店だそう!押上と草加は東武沿線上ですし、近いんですね。拠点ができたことで、草加と押上の人の流れもできそうな予感!
コトマチラボの押しポイント。おしあげ人
コミュニティマネージャー(コミュニティを盛り上げたり、コミュニティの中の人をつないで、コミュニケーションを円滑にしたり、コミュニティにプラスの効果をもたらす人)がアツい!
東武沿線の押上~日光で何かつながりを作っていきたいね!と話をしてくれました!
誰か一緒に押上で日光PRイベントしませんか?
3×3lab(サンサンラボ)
大手町、皇居の真ん前にあるエコツェリア協会(三菱地所)が運営するコミュニティスペースです。昔からある古いコミュニティで、環境問題やその他社会課題の解決のために集い、学び、実験していくことを主軸にしています。
今の場所に移転したのは2016年。東日本大震災の時、大手町や有楽町周辺では帰宅難民であふれ、食料うまく配分されず、会社を超えたつながり、コミュニティが大事だと再確認したことがきっかけだそうです。すべての人がワーカーで、住民が0という特徴的なエリア。そんな大手町での役割・価値を考えながら運営されています。
さて、ではさっそくどんな施設か見ていきましょう~
大手門前のたか~いビルの1階にあります。
入ると、開放的なコワーキングエリア。常に10人以上の人が利用しているそうです。
仕事をするのが主目的ではなく、誰かとつながりたい人がここにきて仕事をしています。
なので、誰かに話しかけても快く応じてくれます!
一番のメインはここ!
これ、本物の生の植物なんですよ。定期的に剪定しないと、真ん中の道が通れなくなるそうです(笑)。光の照射時間なども計算して育てているそう。もともと環境問題に取り組むことが主軸なので、内装にはとてもこだわっておられます。床材も国産の廃材だったり、ある扉はあえて国産の材木をすべて使って製作しています。
人にとっても、視界の30%に緑があるとよいそうですね。
コミュニティスペースなので、キッチンや、講義が聞ける大きな部屋もありました。(キッチン撮り忘れ…オシャレでした!)
防災の観点からか、こんなものも。
現在の会員とコミュニティの様子
サンサンラボも会員制です。
年間15000円(税抜き)…安い!思わず即決で入会しました(笑)。
といっても、すぐに入会できるわけではありません。コミュニティマネージャーとの面談があります。自分の出身、学歴、職歴、現在の仕事について、興味関心事項など、色々質問をされ、自分のバックグラウンドを話します。
なぜこんなに聞かれるか、というと、そのバックグラウンドをもとに、自分と相性のよさそうな方を積極的につないでくれるのです!
ただし!ビジネスマッチングではありません。
サンサンラボはあくまで社会課題を解決したい方々の集まり。自分のもつ課題解決や学びたいことを深めるためのマッチングです。
自分から学びたい人にとっては最高のコミュニティといえます。
現在の会員数は400人以上。
Facebookグループ(非公開・会員のみ)には今までの方を合わせて950人以上います。
イベント情報などは主にFacebookグループに流れてきます。
あまり通えないのに私が入った理由ですが
・月会費でなく年会費で済む。
・毎週水曜日に開かれるオンラインランチ交流イベントに参加可能。
・コミュニティに属する人がいい。
です。自分の好みの雰囲気に合う、というのが一番です。
これから2か月に1回くらい通っちゃうかも…。
ちなみに会員になるとTeam placeというサービスに登録し、スペースに入るときにチェックイン・チェックアウトして使います。お水やコーヒーが無料で飲めます!
サンサンラボ押しポイント
上の話につながりますが、一番は人!
コミュニティマネージャーとの面談もありますし、宗教勧誘するような人はいません。社会課題に関心のある皆さんで温かい雰囲気ですし、いい意味でお金のにおいがしないコミュニティなので、居心地もよいです。
しかしお金の話がタブーというわけでもないし、経営者やバリバリ仕事する人たちが多いので、ビジネス・経済の話も自然にあります。
この塩梅が神がかってるかもしれません。
コミュマネの方々と。
3月のうずうずカイギに来てくれた篠崎さんとも偶然再会!
ちょうどこの日はランチ交流会がありました。孤食を社会から減らしていこうとチャレンジしている方のサービスを利用していました。各分野でコミュマネをしている方が10人以上も集合!私も急遽参戦!日光をPRしてきましたよ♪
参加者は朝活コミュニティ、読書会コミュニティ、企業内のコミュニティ、投資家・ベンチャーキャピタルのコミュニティなど多種多様でした~
サンサンラボでは、現在地方の課題解決も取り上げていて、地方とのつながりを強化中。奈良県・長野県・宮崎県が参加しているそうです。連携自治体とは、サンサンラボでイベントを開催するほか、サンサンラボメンバーが実際に現場を訪れるなどの関わりが生まれています!(実は私はこれ関連で皆さんと福井県視察に行きました!)
宇都宮のメンバーさんで関わりの強い方がいるらしく、栃木・日光関連でもイベントができそうな予感です~
その時は皆さんをお誘いしますね♪
まとめ
以上、3か所の共創・コミュニティスペースをご紹介しました!
それぞれできたきっかけや集まる人たちも全然違いましたね。
ただすべてに共通していたこと3つあげると
- コミュニティマネージャーが最強
- スペース内の掲示板・デジタル上のつながり(Facebookグループなど)の利用が盛ん。自然発生的なイベントもたくさん。
- 使いやすく、居心地の良い拠点(解放感ある机椅子・カフェやキッチン飲み物完備・Wi-Fiと電源が必須)
あとは、コミュニティの特徴をどう打ち出すか、どういうイベントを仕掛けるかで、コミュニティの性格が変わっていきます。
皆さんは、日光にどんなコミュニティが欲しいですか?
コミュニティを作るのは、参加する一人一人がどう関わるかの影響が大きいです!
コミュニティに合わせて色々な仕掛けが変わっていくので、今後皆さんとうずうずカイギをどうしていきたいかについてもお話ししたいです♪
長文にお付き合いいただきありがとうございました!
木藤利栄子