ワーケーションって、実際どう?

はじめに
こんにちは!スマートワークライフ#Nikko(スマ日)で活動しているJHです。
2020年、コロナ禍をきっかけに全国で注目を浴びるようになった「ワーケーション」。JH自身、新しい土地でリフレッシュしながら仕事をすることが大好きで、これまでに日光をはじめとする様々な場所で体験してきました。
たとえば、奥日光の湖畔にあるカフェで資料をまとめたあと、午後は森の中を散策して心を整えた経験があります。そのときは驚くほど頭が冴えて、普段なら浮かばないアイデアが次々と湧き上がりました。
今回はそうした体験も交えながら、ワーケーションのメリットを個人・企業・地域の視点から整理してみたいと思います。
そもそもワーケーションとは?
「ワーケーション(Workation)」とは、“Work(仕事)”と“Vacation(休暇)”を組み合わせた新しい働き方です。旅行先やリゾート地、自然豊かな地域に滞在しながらリモートワークを行うスタイルで、リフレッシュと仕事の両立を実現できる点が大きな特徴です。
リモートワークの定着とともに普及が進み、現在では「個人の働き方の選択肢」「企業の制度設計」「地域活性化の仕組み」として、それぞれにメリットをもたらす存在となっています。
1. 個人にとってのメリット

心身のリフレッシュと生産性の向上
自然や歴史に触れつつ働くことで、心と体をリセットできます。非日常の環境はストレス軽減に効果的で、結果として集中力が増し、アイデアも湧きやすくなります。特に自然豊かな土地での仕事は、創造性を高める好循環を生み出します。
ワークライフバランスの再設計
固定的な勤務時間から解放され、自分のライフスタイルに合わせて柔軟に仕事を組み立てられるのも大きな魅力です。午前はしっかり仕事をして、午後は観光や温泉でリフレッシュするなど、自分に合ったバランスを築けます。これは心のゆとりや長期的なモチベーション維持にもつながります。
有給を使わずに旅行できる効率性
旅行に行きたいけれど有給は残しておきたい
そんな時にもワーケーションは最適です。業務を継続しながら旅行を楽しめるため、限られた休暇を気にせず新しい体験が可能です。仕事と余暇の境界を柔軟に調整できることは、燃え尽き症候群の予防や日々の活力アップにもつながります。
2. 企業にとってのメリット

生産性とモチベーションの向上
従業員が新しい環境から刺激を受け、心身を整えることで、業務効率や意欲が高まります。これは単なる「気分転換」にとどまらず、企業全体の成果にも好影響を与えます。
採用力・定着率の強化
ワーケーションを導入している企業は「柔軟で先進的な働き方を実現している会社」として認知されやすく、求職者からの評価も高まります。特に若い世代やデジタル人材にとって、働き方の自由度は大きな魅力です。また、従業員の満足度や定着率向上にも効果があります。
チームビルディングと組織力強化
合宿型や研修型のワーケーションでは、メンバー同士のコミュニケーションが活発化し、チームの結束力が強まります。普段のオフィスでは生まれにくい交流が促進され、組織としての柔軟性や回復力を高めることができます。
3. 地域にとってのメリット

地域経済の活性化
滞在を伴うワーケーションは、宿泊施設や飲食店、観光施設などへの消費を生み出します。単発の観光客と異なり、長期的な経済効果を地域にもたらす点が特徴です。
関係人口の増加
ワーケーションをきっかけに、その地域に愛着を持ち、繰り返し訪れたり、二拠点居住や移住を検討する人も少なくありません。こうした「関係人口」が増えることで、地域と都市がつながりやすくなり、持続的な交流が生まれます。
官民共創による新たな価値創出
地域資源を活かしたワーケーションは、行政・企業・団体が連携しやすくなる効果もあります。例えばここ日光ではスマ日を中心に、自然・観光・仕事を掛け合わせた取り組みを進めており、地域全体で新しい価値を共創しています。
4. まとめ:ワーケーションの成功に向けて
ワーケーションのメリットを整理すると次の通りです。
対象 | 主なメリット |
---|---|
個人 | ・リフレッシュ ・集中力 ・創造力の向上 ・自由な働き方 ・有給を消費せず旅行 |
企業 | ・生産性向上 ・採用力強化 ・従業員満足度向上 ・チームビルディング |
地域 | ・経済効果 ・関係人口増加 ・行政と民間が協力して新しい価値を生み出す |
ただし「場所を変えて仕事をする」だけでは十分な成果は得られません。目的意識を持ち、計画性を伴って取り組むことこそが、ワーケーションを成功させる鍵です。
最後に
これまで私自身、日光や地方でワーケーションを実践してきましたが、どの経験も新しい出会いや発見をもたらしてくれました。仕事を効率的に進められただけでなく、地元の人との交流から学びを得たり、自分の働き方を見直すきっかけにもなりました。
ワーケーションは、単なる「旅先でのリモートワーク」ではなく、人・企業・地域が共に価値を得られる新しい働き方です。しっかりとした制度設計や環境整備を進めれば、日本社会においてさらに広く定着していくと考えています。
スマ日としても、これまで法人・団体向けのワーケーション推進やプランニング、さらに個人向けには「親子ワーケーション」といった新しい形の体験を数多く企画してきました。
これからも多様な人にとっての“新しい働き方”を体験できる場が提供され、より多くの方々にワーケーションのチャンスが届きますように!