【日光ワーケーション特集|足尾】地元民おすすめ!ローカルなランチ・グルメスポット5選

目次

ディープな“日光”に出会える町、足尾へ

日光の観光エリアから少し離れた山間のまち「足尾(あしお)」。
かつて銅山で栄えたこの地域は、今も当時の面影を色濃く残すノスタルジックな空気が漂っています。

近年は「足尾銅山観光」をはじめ、産業遺産と温泉の魅力を併せ持つ地域として注目され、
公害の歴史に触れながらSDGsについて学べる環境学習の場としても注目を集めています。

また、美肌の湯として知られる足尾温泉「庚申の湯」もあり、仕事の合間にリフレッシュも可能。
個人の滞在はもちろん、企業研修やチーム合宿、探究学習の場としてもおすすめのエリアです。

今回は、そんな足尾で、地元の人に愛される“ローカルグルメ”を楽しめるスポットを5つご紹介します。


1|さんしょう家|足尾特産の“山椒”をふんだんに使ったまちの定食屋さん

明治時代の風情を今に伝える、趣深い古民家のお店。かつて造り酒屋や置屋として使われていた建物を再生し、足尾の実家に帰ってきたかのような心安らぐ雰囲気です。

暖簾をくぐって、店内に一歩足を踏み入れると、時がゆっくりと流れるような静けさと、木のぬくもりが心地よく迎えてくれます。奥には中庭がチラリと顔を覗かせます。そんな場所で味わえるのは、足尾特産の“山椒”を活かした多彩なメニュー。ぴりりと爽やかな香りがアクセントとなり、どの料理もここならではの一皿に仕上がっています。

この日いただいたのは、夏にぴったりの「山椒の冷やし中華」。冷やし中華には山椒の風味がほんのりと効いており、食欲の落ちがちな暑い日でも箸が進みます。


こちらは人気の「山椒の鶏唐揚げセット」。鶏唐揚げは、衣はカリッと、中はジューシー。山椒の香りがふわりと広がり、口の中で豊かな風味が弾けます。ごはんとの相性も抜群で、思わずおかわりしたくなる味わいでした。

足尾の自然や歴史、風土に寄り添った一皿を、ぜひこの店で味わってみてください。観光の合間のひと休みにも、わざわざ訪れる価値のある一軒です。

  • 住所:日光市足尾町松原8-20
  • 営業時間:通常11:30~15:00 (LO 14:30)
  • 定休日:月曜日 火曜日 不定休
  • アクセス:わたらせ渓谷鐵道 通洞駅から徒歩2分
    ※営業日時は変更される可能性がございます。

2|ますや肉店|揚げ続けて60年。足尾の名物「ますや肉店」の絶品コロッケ

足尾の町を訪れたら、必ず立ち寄りたいのが通洞駅すぐそばにある老舗の「ますや肉店」。明治39年(1906年)創業、足尾銅山が栄えた時代からこの地で愛され続けてきた、まさに地域の“味の記憶”とも言える存在です。

名物はなんといっても、北海道産じゃがいもをふんだんに使った手づくりコロッケ。朝からじゃがいもをふかし、炒めた玉ねぎと豚ひき肉を混ぜ合わせ、産みたての卵で作った衣をまとわせ、純正ラードでカラッと揚げる。シンプルながら、素材と工程ひとつひとつに丁寧なこだわりが詰まっています。

一口かじると、外はカリッと香ばしく、中はほくほくとしたじゃがいもの甘みが広がり、思わず笑顔に。店先で揚げたてをほおばるのもよし、自宅に持ち帰って、パンに挟んでコロッケサンドにするのも絶品です。

駅前から徒歩1分。まとめ買いする方も多く、常連のお客さんが次々とやってきていました。

懐かしさと温もりに満ちた一軒で、足尾の“変わらぬおいしさ”をぜひ味わってみてください。コロッケ、メンチカツ、ハムカツ、ロースカツ…どれを選んでも後悔はなし。むしろ、次に来る理由が増えるだけです。

  • 住所:栃木県日光市足尾町松原6−2
  • 営業時間:12:30~16:00
  • 定休日:日曜日
  • アクセス:わたらせ渓谷鐵道 通洞駅から徒歩1分
    ※営業日時は変更される可能性がございます。

3|安塚菓子店|足尾でしか出会えない、特製の甘味「あんこ玉」

通洞駅から歩いて5分、足尾の町にふわりと甘い香りを漂わせる老舗和菓子店「安塚菓子店」。地元で長年愛されてきたこのお店の名物が、見た目も可愛らしい特製あんこ玉です。

北海道産の良質な小豆を、足尾の清らかな水でじっくり煮詰めた自家製こし餡。それを、沖縄県産の黒砂糖と北海道産の上白糖、さらに寒天で優しく包み込んで仕上げた一粒一粒が、まるで職人の手仕事そのもの。しっかりと甘く、どこか懐かしい、そして奥深い味わいです。

その美味しさと可愛らしさから、2014年に足尾を訪れた上皇上皇后両陛下にも献上され、上皇后陛下から「可愛らしい」とのお言葉をいただいた逸品でもあります。

ここに来なければ味わえない、地元で丁寧に作られた特製の甘味を、ぜひ一度ご賞味ください。

  • 住所:栃木県日光市足尾町松原3−1
  • 営業時間:9:30~17:00
  • 定休日:月曜日 火曜日
  • アクセス:わたらせ渓谷鐵道 通洞駅から徒歩5分
    ※営業日時は変更される可能性がございます。

4|わたらせ茶屋|愛が溢れる“おばあちゃんのおまかせランチ”

足尾の自然に抱かれるように建つ、木造の山小屋風の建物。その中にひっそりと営業しているのが、「わたらせ茶屋」です。土日限定、しかもメニューは一択──足尾のおばあちゃん達が運営する愛が溢れるお店です。

ここでいただけるのは、“おばあちゃんのおまかせランチ”。その内容は日によって変わりますが、取材時は、金谷ベーカリーのチーズロードにバター、あたたかい手料理のご飯とおかず、そしてプチデザートの杏仁豆腐まで付いて税込500円という驚きの価格。もはや信じられないレベルの“良心価格”です。

さらに驚くのは、中学生以下は無料という取り組み。スタッフはすべてボランティアで運営しているというから、その思いと行動力に頭が下がります。この時も、地元の中学生がみんなで食べにきていて、とても和やかな雰囲気でした。

来る人を選ばず、温かく迎え入れてくれるこの場所には、地元の人も観光客も集まり、笑顔が絶えません。「ご飯足りてる?」とおかわりの声をかけてくれるおばあちゃん。実家に帰ってきたかのような温もりのある居心地で、ついつい長居したくなってしまいます。

営業は土日のみで、冬季(12月〜3月)は休業。タイミングが合えば、ぜひこの心温まるランチを味わってみてください。

  • 住所:栃木県日光市足尾町2206
  • 営業時間:11:00-13:30(なくなり次第終了)
  • 定休日:土日のみ営業
    ※営業日時は変更される可能性がございます。

5|自販機かふぇ 金沢屋|無人の便利な休憩スポット

わたらせ渓谷鐵道・間藤駅から徒歩数分、ぽつんと現れるのが、なんともユニークな「自販機かふぇ 金沢屋」。その名の通り、自販機が並ぶカフェスタイルの休憩処です。

実はこの場所、かつては料亭として賑わっていた建物。女将さんが再び立ち上がり、「誰でもふらりと立ち寄れる場所を」と自由なカフェとして再オープンしました。昔は八百屋を営みながら、地域の人々の憩いの場として開放していた経緯もあり、今もその温かさが息づいています。

近隣には飲食店も少ないため、松木渓谷へのハイキングや環境学習センターの訪問時の貴重な休憩スポットとしておすすめ。お店の雰囲気はどこか懐かしく、ちょっとした休憩に最適です。

  • 住所:栃木県日光市足尾町下間藤5−18
  • 営業時間:24時間営業
  • 定休日:なし
    ※営業日時は変更される可能性がございます。


学びも癒しもある、足尾ワーケーションへ

産業遺産・環境学習・温泉・グルメと、多面的な魅力を持つ足尾エリア。
観光地の喧騒から少し離れ、静かな環境の中で「働く」「学ぶ」「癒される」時間を過ごせます。

地元ならではの味を楽しみながら、足尾で深くつながるワーケーションを体験してみませんか?

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