日光のコミュマネ木藤が行く!うずうず発掘の旅 ~鎌倉ワーケーションWEEK編~
日光と全国・世界をつなぐため、あちこち出かけていく私の学びを皆さんと共有できたらと、今回はレポートを書くことにしました!
この記事は、鎌倉ワーケーションWEEKの特色と仕組み、運営方法、参加方法などを含めた体験記となります。
今年の秋には、日光の皆さんの特色を生かしたワーケーションウィークを開催したい!
鎌倉ワーケーションウィークイベントの雰囲気を感じ取っていただき、秋に向けてイメージを膨らませてもらうことを目的としています。
日光のコミュマネ木藤が行く!うずうず発掘の旅~都内のコミュニティ編~
コミュニティ活性化のヒント、新規事業を始めたい人のサポート体制などについて都内での取り組みを共有します。
目次
鎌倉ワーケーションWEEKの特色
ホームページに分かりやすくまとまっています。
テーマはウェルビーイングです。
※ウェルビーイングとは、身体的、精神的に健康な状態であるだけでなく、社会的、経済的に良好で満たされている状態にあることを意味する概念です。 ウェルビーイングが向上することで、従業員の働く意欲や生産性が向上することが分かってきています。
個人、企業・コミュニティ、地域・社会とそれぞれの枠組みにおいてウェルビーイングに必要なことを捉え、プログラムを用意しています。そのため鎌倉ワーケーションのコンテンツは、自己理解、チームビルディング、実証実験、セミナーなどすべて、ウェルビーイングに関連したものがほとんどです。
ただみんなで仕事をするだけではなく、様々なプログラムに参加し、自分自身のよりよい在り方と向き合うのが、鎌倉ワーケーションWEEKの醍醐味といえます。
鎌倉ワーケーションWEEKの運営
鎌倉ワーケーションWEEKは、民間企業・個人事業主の皆さんの取り組み。行政は関わりありません。有志で実行委員会を作って、運営をしています。
なぜその形ができるか?
鎌倉には、その暮らしやすさ、自然との近さを理由に都心から移住される方が多く、移住者の大きいコミュニティができていること。そして移住してきた皆さんがより自分らしく暮らしたい、ウェルビーイングでありたい、と考える層が多いことが理由にあげられると思います。
運営者の方々
こちらにいる皆さんそれぞれがコワーキングとして場所を提供したり、ウェルビーイングに関連するコンテンツを提供しています。
鎌倉ワーケーションWEEK参加方法
さて!では順を追って参加方法をお伝えします。
鎌倉ワーケーションWEEKの専用ホームページには、魅力あるプログラムや滞在中のワークスペース、食べる場所、宿泊先などの情報がまとまっています。
それを見て参加したいと思ったら、同ページから「参加PASS」を購入します。クレジットカードで決済可能。
パスを買ったら、あとは好きなプログラムにそれぞれ申し込みをするだけです。
最初に「ランチ交流会」に参加することが推奨されています。運営の方からイベントの説明を聞けるし、パスの受け渡しがあるからです。初めて参加の方は、ランチ交流会に合わせて鎌倉に向かうのがいいですね!
ちなみにパスを購入すると、鎌倉ワーケーションWEEKの参加資格に加え、ランチ1回無料がついてきます。たくさんの方と交流できますし、無料なので、私も2日目にランチ会に参加しました♪(参加パスは500円でオリジナルストラップを購入できます。)
こちらがウィーク中のプログラム一覧。 各エリアでたくさんプログラムが開催されます。土地勘がないので、どれだけ行けるか分かりません。とりあえず絶対行きたい夜のプログラムだけ予約しておきました。あとは、様子を見て前日予約、当日予約。ほかの参加者もそんな感じでした。
木藤の鎌倉ワーケーションWEEK体験記
では、実際に参加者目線で私が体験したことを順を追ってご紹介します。
ちなみに参加日前日は、新大久保でうずうず有志メンバーと韓国料理を食べる会をしていました(笑)
そのため出発は新大久保から。午前中は大手町で用事があったので、13時過ぎに大手町を出発。1時間ちょっとで鎌倉に着きました。(日光から直接だと、3時間半かかります)んなコミュニティが欲しいですか?
コミュニティを作るのは、参加する一人一人がどう関わるかの影響が大きいです!
コミュニティに合わせて色々な仕掛けが変わっていくので、今後皆さんとうずうずカイギをどうしていきたいかについてもお話ししたいです♪
この日の宿は鎌倉駅近くのBENCH。個室&ドミトリーがあるゲストハウスです。
私の場合、イベントに参加するときはたいてい夜遅くまで飲んでいるので、宿は寝に帰るだけ。Wi-Fiと電源とちょっとしたラウンジがあれば、カプセルかドミトリーに宿泊します。都内でも1泊4000円前後で泊まれます!いつも交通費の方が断然高いです。
チェックイン&荷物を置いて、いざ鎌倉! 1日目スタート!
道中、鎌倉の町の雰囲気の良さを感じます。
小径・水路・寺・ふみきり・海と山。鎌倉も、小町通りや主要観光地をのぞけば落ち着いていて過ごしやすいです。日光と一緒ですね!住んでいる人が多いわりに緑も多く、高い建物もなく、昔からの住宅地の間にリノベしたオシャレな空間も多い。八百屋も多い。
どうやら土地関係が昔から細かく分割されていて大手が入りにくいらしく、いまだに小さい商店が優勢みたいです。
まずは材木座エリアへ。鎌倉駅から徒歩15分ほど。
1. 関係案内所「はつひので」
コワーキングスペース兼、関係案内をしてくれる場所。大きなデスクに掲示板、パンフレットと各種ショップカード、簡易キッチン。毎週決まった曜日に地元野菜や卵を売っています。入りやすさは仲のいい友達の家みたいな感じです。関係案内人のみなみさんは、なんとおじいちゃんが今市出身。しかも、二宮神社にあの木彫りの像「尊徳来福像」を寄贈した藤井さんらしいです。
鎌倉まで来て、今市の話で大盛り上がりしたのでした。
その場に居合わせた方の取り組みのwebページを作ったのが日光出身の渡辺くんで、私もwebページを作ってもらったのでそこでも盛り上がる。
楽しすぎました。
ゆっくり仕事をしたかったですが、次の場所へ。
ちょっとの間なら、と、はつひのでの自転車を貸してくれました。
鎌倉は自転車移動もおすすめです。
江ノ電は15分に1本しかないので、あっという間に観光客で混雑します。今回は徒歩移動も多かったので江ノ電と徒歩で移動しましたが、日中の江ノ電の人の多さにげんなりしました…。
使わなかったのですが、「HELLO CYCLING」というアプリを入れてみました。ある程度いろんな場所に自転車スポットもあり乗り捨ても可能なので、目的地にスポットがある場合は便利です。電波が届きにくいところは乗り捨てができないので注意。最初の30分は130円で、以降15分ごとに100円です。クレジットカードを登録するか、paypay決済が可能です。
2. ハルバル材木座
こちらは1階がオシャレなセレクトショップ、2階がコワーキングスペースとなっています。運営や参加者の皆さんがすでにお仕事されていました。運営の方の中には、那須出身の方もいました。
私が行ったのが既に終わりの時間だったので、施設の中を見せていただき、すぐに次のイベントへ。次のイベントは「カマコン」。散歩しながら行くよ、という方についていきます。(はつひのでさんに自転車を返してから!)海辺も通りながら鎌倉駅方面へ戻る。
風が強かったですが、気持ちよかったです。散歩を企画した方は、鎌倉が好きすぎて移住してきた方でした。
駅前で解散し、少し時間があったので途中カフェでメールチェック&作業。仕事もする!
3. カマコン
カマコンとは?
まちをよくする活動や、まちの活性化にチャレンジするプロジェクトに対して、アイデアを出し、さらにそれぞれのプロジェクトに実際に参加することで応援できる地域活動です。 大きな特徴は、たくさんアイデアを出すブレスト(ブレーンストーミング)。
2013年に発足し、早11年。当時のメンバーも入れ替わりながら続いているそう。カマコンモデルを見本にして、他地域にも取り組みが広がっています! うずうずの参考にもなるので、どんな形でやっているかご説明します。
- カマコンの極意を聞く
「この街を愛する人を、全力支援!」「ぜんぶ、ジブンゴト!」
カマコンとは?の説明を聞き、こぶしを突き上げこの二つの言葉を叫びます(笑)。
初回でいくとびっくりしますが、分かりやすくていいですね。これからチャレンジする人の話を聞くのに、大事なマインドです。
ファシリテーターは2人いて、軽快なテンポで掛け合いながら話を進めるのもよかったです。会場に投げかけながら、場も和みます。 - プレゼンターの話
説明の後は、プレゼンターにバトンタッチ。自分たちがやりたいこと、そして皆に考えてほしい、ブレストのテーマを伝えます。 - グループに分かれてブレスト
6人~8人のグループを作って、テーマについて5分ブレストします。このとき、各グループにはグループリーダーを務める人がいます。グループリーダーはブレストがうまく運ぶように、事前にレクチャーを受けている人たちです。そのため、5分でもどんどんアイディアが出て、紙に書き出すことができます。
ブレストは質より量。人の意見に付け加えてもOK。とにかくたくさん出すことを求められます。 - アイディアをグループごとに1つ発表
「私たちのチームのアイディア総数は58個です。一番のアイディアは・・・・・・」
という風に、ブレストで出たアイディアの数と、チームで決めた一押しのアイディアを発表。どのグループも、アイディアは45~80個近く出ていました。 - 次の行動につながるチームを作る
発表がおわったらまとめの時間。出てきたアイディアに対して、ファシリテーターが実現可能性のあるものをまとめていきます。できることを決め、それに対してできる人を募り、プロジェクトチームを作ります。ブレストで終わらせずに、やること・やる人まで決めて終わるのがすごい!
最後にグループでブレストしたすべてのアイディア用紙は、チームリーダーからプレゼンターに贈呈されます。
最初から最後まですごい熱気でした。
カマコン運営側も、鎌倉ではなく都内の人もいたり色々です。今までにたくさんの人を巻き込んできたんだなと実感。
最初に「全力支援!」って叫んだ時に、隣の方が「別に変な宗教じゃないよ」って言ったのが妙に面白く印象に残っています。
人を巻き込むコミュニティって、宗教っぽいものもある。でも地域で求められるコミュニティは属する人が主体的であり、常に変化が起こる共同体。よく生き物だと言われます。そこに面白さと難しさがありますよね。
お約束の懇親会。こちらも熱気がすごかった。
これにて1日目終了!
2日目スタート!
4. 安国論時で朝の唱題行
材木座エリアにあるお寺、安国論時さん。朝8時半からの唱題行に参加します。
お寺の落ち着いた雰囲気で「何妙法蓮華経」を唱えました。せっかくワーケーションにきたら、いつもと違う雰囲気を味わうのもいい刺激です。
他の参加者の方も「久々にお寺にきて気持ちがリフレッシュした」という方多数。
唱題行自体は簡略化された30分程度のもの。慣れている人からすると物足りないそうですが、初めての参加者にはちょうどよかったです。
5. 安国論時もくもくワーク
お寺の敷地内、講堂で。いい雰囲気でかなり仕事が進みました。12時まで滞在。
Droppin利用。鎌倉ワーケーション期間は半額クーポンでお得でした~!
※Droppinとは⇒登録されているコワーキング施設をスムーズに利用できるアプリ。アプリ内でチェックイン・チェックアウトを記録するだけで、勝手に利用料金を計算して、月末にまとめて引き落としになります。レジいらず!
6. ランチ交流会 bistro Plat
鎌倉駅付近に戻ってランチ交流会に参加。参加者は10名ほどいました!
野菜たっぷりのサラダとスープに、メインがこちら。美味しかったです。
1テーブル1イシューで、共通の話題をお話したり、運営メンバーの方がうまく回してくれました。毎回ウィークに参加しているリピーターと初参加は半々くらいの割合でした。
私は午後の打ち合わせのため、早めに退出。
午後のワークスペースに移動します。
込み合う江ノ電に乗って、鎌倉から稲村ケ崎へ。(約15分)
稲村ケ崎駅から5分程度山側に歩くと、目的地です。
7. Think space鎌倉 もくもくワーク
落ち着いた住宅街にあり、森も近いです。開放的でリラックスできるオープンスペースと個室が3つほどあります。個室にはベッドも!昼寝もできて最高…!
うずうずカイギにも来てくださった岩濱サラさんの運営するコワーキングスペースです。
私はカウンター席にてオンラインミーティング。時間があったら人をダメにするソファも使いたかったな~。仕事を2時間ほどして、移動します。
支払いにはDroppin使用しました。
8. 環相模湾ワーケーション未来への提言
3rd.Houseさんで行われたサミット(のようなもの)。相模湾を囲む地域(三浦~伊豆)のキーパーソンが集まり、環相模湾ワーケーションイベントができるか?という話題で意見交換されていました。途中参戦で見学させてもらいました。
トレインワーケーションをはじめとした色々なアイディアもありつつ、今後に向けて動いて行かれるそうです!楽しみですね。
海に面した会場の3rd.Houseさんが素敵でした。一棟貸し1泊20万ですよ…!
9. ワーケーションmeet up
鎌倉ワーケーションWEEK×日本ワーケーション協会コラボ企画の交流会です。
参加者は地元鎌倉や都内の人多めで、静岡・香川の人もいました。そして、企業勤めの人・大学教授・個人事業主・経営者・学生と多様な立場の人たちです。こういう場で何を話すの?とよく聞かれるのですが、好きなワーケーション先などの雑談や、それぞれ自分のやってること(仕事や活動)や、今後やりたいことを話しているとあっという間です。「何か一緒にできそうだよね」「これから楽しみだね」があちこちで聞こえます。
ここではなぜか、mekke日光郷土センターで働くかもしれない、という女性に会いましたよ。繋がりって面白いですね。
10. 2次会
もはやどこでやったのか忘れてしまいましたが、流れに乗って2次会会場へ。日本酒美味しかった!ITの話と海外の話が多かったかも。23時頃には解散し、皆さん帰路につきました。充実感満載で2日目も終了!
次の日の朝7時には出発して日光に帰りました。
まとめワーケーションウィークの雰囲気を少しはお伝えできたでしょうか。
私軸なので人に会うことが多めの体験記でしたが、実際はウェルビーイングのために浜辺でゆったり対話したり、ヒーリングコンテンツを楽しむ人もたくさんいましたよ。
人それぞれ自由に過ごせるのがワーケーションウィークのいいところ!笑
自分も含めてワーケーション界隈の人は、主催者の意図に沿うより自由気ままに行動するタイプが大多数です。
受け入れ側の立場で考えると、自分たちのやりたいこと・地域のカラーを出しつつも、来てくれる人が自由にカスタマイズできる設計にするとうまくいくということですね。
私自身は、地域は旅人にオープンであるべきで、地元と他地域からふらっと来る人の接点を作りやすいのがワーケーションウィークだと思っています。
経済・アイディア・人間関係が小さくまとまってしまいがちな地方に、風を吹かせて刺激をくれるイベントとして、ぜひ皆さんと一緒にやってみたいです!
またまた長文にお付き合いいただきありがとうございました!
木藤利栄子