【足尾】地元民おすすめローカルグルメ5選|日光の関係人口 入口ガイド

日光の観光エリアから少し離れた山間のまち「足尾(あしお)」。かつて銅山で栄えたこの地域には、いまも当時の面影を色濃く残すノスタルジックな空気が漂っています。近年は「足尾銅山観光」をはじめ、産業遺産と温泉の魅力を併せ持つ地域として注目され、公害の歴史に触れながら環境やSDGsについて学べる場としても関心が高まっています。
また、足尾銅山の歴史を伝える「古河掛水倶楽部(旧古河鉱業足尾鉱業所)」周辺では、旧足尾鉱業所跡地を復元・整備した「足尾銅山記念館」が2025年8月8日に開館しました。足尾の光と陰、鉱都の歴史や文化を展示・発信する、新たな研修・観光の拠点として整備が進められてきた施設で、足尾を“より深く知る”入口としても位置づけられています。
本記事では、足尾を訪れた際に立ち寄りたい地元に愛されるローカルグルメスポット5選をご紹介します。あわせて後半では、観光で訪れた方が「また来たい」「もう少し地域とつながってみたい」と感じたときのために、日光の“関係人口”として関わる小さな入口もまとめました。

※店舗情報(営業時間・定休日等)は変更となる場合があります。ご来訪前に最新情報をご確認ください。
1|足尾で食事を探す前に(知っておくと安心なポイント)
足尾はエリアが広く、店舗によって営業日や営業時間が限られることがあります。特に、到着時間や曜日によっては昼食の選択肢が絞られるため、次の点を押さえておくと安心です。
- 昼の営業時間が短い店舗がある(例:午後の営業開始/夕方まで など)
- 土日限定・季節休業の店舗もある(冬季休業の可能性も含む)
- 駅周辺(通洞駅・間藤駅付近)を起点に、「目的の店+休憩先」をセットで考えると動きやすい
以下でご紹介する5スポットは、「足尾に来たらまずここから」と言える、味と滞在の両面で頼りになる立ち寄り先です。
2|地元民おすすめ!ローカルグルメ5選
2-1|さんしょう家|足尾特産の“山椒”をふんだんに使ったまちの定食屋さん

明治時代の風情を今に伝える、趣深い古民家のお店。かつて造り酒屋や置屋として使われていた建物を再生し、足尾の実家に帰ってきたかのような心安らぐ雰囲気です。
暖簾をくぐって、店内に一歩足を踏み入れると、時がゆっくりと流れるような静けさと、木のぬくもりが心地よく迎えてくれます。奥には中庭がチラリと顔を覗かせます。そんな場所で味わえるのは、足尾特産の“山椒”を活かした多彩なメニュー。ぴりりと爽やかな香りがアクセントとなり、どの料理もここならではの一皿に仕上がっています。

この日いただいたのは人気の「山椒の鶏唐揚げセット」。鶏唐揚げは、衣はカリッと、中はジューシー。山椒の香りがふわりと広がり、口の中で豊かな風味が弾けます。ごはんとの相性も抜群で、思わずおかわりしたくなる味わいでした。
足尾の自然や歴史、風土に寄り添った一皿を、ぜひこの店で味わってみてください。観光の合間のひと休みにも、わざわざ訪れる価値のある一軒です。

- 住所:日光市足尾町松原8-20
- 営業時間:通常11:30~15:00 (LO 14:30)
- 定休日:月曜日 火曜日 不定休
- アクセス:わたらせ渓谷鐵道 通洞駅から徒歩2分
※営業日時は変更される可能性がございます。
2-2|ますや肉店|揚げ続けて60年。足尾の名物「ますや肉店」の絶品コロッケ
足尾の町を訪れたら、必ず立ち寄りたいのが通洞駅すぐそばにある老舗の「ますや肉店」。明治39年(1906年)創業、足尾銅山が栄えた時代からこの地で愛され続けてきた、まさに地域の“味の記憶”とも言える存在です。

名物はなんといっても、北海道産じゃがいもをふんだんに使った手づくりコロッケ。朝からじゃがいもをふかし、炒めた玉ねぎと豚ひき肉を混ぜ合わせ、産みたての卵で作った衣をまとわせ、純正ラードでカラッと揚げる。シンプルながら、素材と工程ひとつひとつに丁寧なこだわりが詰まっています。
一口かじると、外はカリッと香ばしく、中はほくほくとしたじゃがいもの甘みが広がり、思わず笑顔に。店先で揚げたてをほおばるのもよし、自宅に持ち帰って、パンに挟んでコロッケサンドにするのも絶品です。
駅前から徒歩1分。まとめ買いする方も多く、常連のお客さんが次々とやってきていました。
懐かしさと温もりに満ちた一軒で、足尾の“変わらぬおいしさ”をぜひ味わってみてください。コロッケ、メンチカツ、ハムカツ、ロースカツ…どれを選んでも後悔はなし。むしろ、次に来る理由が増えるだけです。

- 住所:栃木県日光市足尾町松原6−2
- 営業時間:12:30~16:00
- 定休日:日曜日
- アクセス:わたらせ渓谷鐵道 通洞駅から徒歩1分
※営業日時は変更される可能性がございます。
2-3|安塚菓子店|足尾でしか出会えない、特製の甘味「あんこ玉」
通洞駅から歩いて5分、足尾の町にふわりと甘い香りを漂わせる老舗和菓子店「安塚菓子店」。地元で長年愛されてきたこのお店の名物が、見た目も可愛らしい特製あんこ玉です。

北海道産の良質な小豆を、足尾の清らかな水でじっくり煮詰めた自家製こし餡。それを、沖縄県産の黒砂糖と北海道産の上白糖、さらに寒天で優しく包み込んで仕上げた一粒一粒が、まるで職人の手仕事そのもの。しっかりと甘く、どこか懐かしい、そして奥深い味わいです。
その美味しさと可愛らしさから、2014年に足尾を訪れた上皇上皇后両陛下にも献上され、上皇后陛下から「可愛らしい」とのお言葉をいただいた逸品でもあります。
ここに来なければ味わえない、地元で丁寧に作られた特製の甘味を、ぜひ一度ご賞味ください。

- 住所:栃木県日光市足尾町松原3−1
- 営業時間:9:30~17:00
- 定休日:月曜日 火曜日
- アクセス:わたらせ渓谷鐵道 通洞駅から徒歩5分
※営業日時は変更される可能性がございます。
2-4|わたらせ茶屋|愛が溢れる“おばあちゃんのおまかせランチ”
足尾の自然に抱かれるように建つ、木造の山小屋風の建物。その中にひっそりと営業しているのが、「わたらせ茶屋」です。土日限定、しかもメニューは一択──足尾のおばあちゃん達が運営する愛が溢れるお店です。

ここでいただけるのは、“おばあちゃんのおまかせランチ”。その内容は日によって変わりますが、取材時は、金谷ベーカリーのチーズロードにバター、あたたかい手料理のご飯とおかず、そしてプチデザートの杏仁豆腐まで付いて税込500円という驚きの価格。もはや信じられないレベルの“良心価格”です。
さらに驚くのは、中学生以下は無料という取り組み。スタッフはすべてボランティアで運営しているというから、その思いと行動力に頭が下がります。この時も、地元の中学生がみんなで食べにきていて、とても和やかな雰囲気でした。
来る人を選ばず、温かく迎え入れてくれるこの場所には、地元の人も観光客も集まり、笑顔が絶えません。「ご飯足りてる?」とおかわりの声をかけてくれるおばあちゃん。実家に帰ってきたかのような温もりのある居心地で、ついつい長居したくなってしまいます。
営業は土日のみで、冬季(12月〜3月)は休業。タイミングが合えば、ぜひこの心温まるランチを味わってみてください。
- 住所:栃木県日光市足尾町2206
- 営業時間:11:00-13:30(なくなり次第終了)
- 定休日:土日のみ営業
※営業日時は変更される可能性がございます。
2-5|自販機かふぇ 金沢屋|無人の便利な休憩スポット
わたらせ渓谷鐵道・間藤駅から徒歩数分、ぽつんと現れるのが、なんともユニークな「自販機かふぇ 金沢屋」。その名の通り、自販機が並ぶカフェスタイルの休憩処です。

実はこの場所、かつては料亭として賑わっていた建物。女将さんが再び立ち上がり、「誰でもふらりと立ち寄れる場所を」と自由なカフェとして再オープンしました。昔は八百屋を営みながら、地域の人々の憩いの場として開放していた経緯もあり、今もその温かさが息づいています。
近隣には飲食店も少ないため、松木渓谷へのハイキングや環境学習センターの訪問時の貴重な休憩スポットとしておすすめ。お店の雰囲気はどこか懐かしく、ちょっとした休憩に最適です。
- 住所:栃木県日光市足尾町下間藤5−18
- 営業時間:24時間営業
- 定休日:なし
※営業日時は変更される可能性がございます。
3|滞在が整う過ごし方(半日/1日のモデル)
足尾は、見どころを急いで巡るよりも、学び・散策・食をゆったり組み合わせることで魅力が立ち上がる地域です。初めての方にも取り入れやすい、過ごし方の例をご紹介します。
半日モデル(駅周辺を中心に)
- 通洞駅周辺:さんしょう家 → ますや肉店(営業時間に注意)
- 甘味の立ち寄り:安塚菓子店
- 余力があれば:足尾銅山観光など、産業遺産に触れる時間を確保
1日モデル(学び・散策も含めて)
- 午前:足尾銅山観光/環境学習の見学
- 昼:さんしょう家 もしくは(週末なら)わたらせ茶屋
- 午後:松木渓谷方面の散策 → 自販機かふぇ 金沢屋で休憩
- おみやげ:安塚菓子店/ますや肉店(持ち帰り)
4|観光で終わらせない:日光の関係人口として足尾と関わる小さな入口
「関係人口」とは、住民として定住するわけではないものの、地域を継続的に訪れたり、活動に参加したりしながら、地域と関わり続ける人々のことを指します。足尾では、観光の延長線上に、次のような入口があります。
① 学ぶ(産業遺産・環境の歴史に触れる)
足尾は、産業の歴史と環境の学びが重なる地域です。「知るために訪れる」という動機は、次の再訪につながりやすい入口になります。
② 食べる・買う(地域の営みを支える選択)
食事や買い物は、地域の商いと暮らしを支える行為でもあります。気に入った味を見つけて「また買いに来る」——その繰り返しが、関係人口としての関わりを自然に育てます。
③ 会話をする(おすすめを聞く、季節の話を聞く)
店舗で「この季節のおすすめ」や「最近の足尾の様子」を尋ねる短い会話が、旅の解像度を上げてくれます。小さな対話が、次に来る理由をつくることもあります。
5|ご案内:スマートワークライフ#Nikko(スマ日)/うず・うずカイギ
スマートワークライフ#Nikko(通称:スマ日)では、日光を訪れる方が地域と関わり続けるための情報発信や、交流・学びの機会づくりを行っています。
その一つとして「うず・うずカイギ in Nikko」など、参加しやすい場も開催されています。
- スマ日(会員)のご案内
- うず・うずカイギ in Nikko(開催情報)
- 関係案内所「mekke」(関わり方の相談・情報)


※各リンクは掲載媒体の仕様に合わせて差し込みください(「詳しくはこちら」等)。
足尾の魅力は、歴史や風景の“見どころ”だけで完結しません。食べること、休むこと、そして短い会話を交わすこと——そうした小さな体験の積み重ねが、まちの輪郭を静かに深くしてくれます。
今回ご紹介した5つのスポットは、観光の途中に立ち寄れる便利さだけでなく、足尾で続いてきた営みそのものでもあります。まずは気になる一軒から。もし「季節を変えてまた来たい」「もう少し地域とつながってみたい」と感じたら、その気持ちが、日光の関係人口としての入口になります。
足尾をきっかけに、日光とゆるやかに関わり続ける選択肢として、スマートワークライフ#Nikko(スマ日)や、うず・うずカイギ in Nikko もぜひご覧ください。次の来訪が、旅の続きになるように——その一歩を、ここから。



