【日光で活躍する人】小野崎 一(四季の彩りに風薫る足尾の宿 かじか 代表取締役支配人)

再生の町・足尾で学ぶ、未来へのストーリー

小野崎 一Hajime Onozaki

四季の彩りに風薫る足尾の宿 かじか 代表取締役支配人

足尾の現状を教えてください。

足尾町は深刻な人口減少とともに働き手不足の問題に直面しています。観光施設や宿泊施設には十分な収容キャパシティがあっても、人手が足りないためにお客様を十分に受け入れることが難しい状況です。
この問題は足尾だけに限らず、全国の地方都市が直面する共通の課題です。残された道は、地域が持つ豊かな自然や歴史、文化といった資源を最大限に活かし、地域活性化に繋げていくことだと考えています。

足尾の魅力は?

足尾といえば、“公害問題”というネガティブなイメージが根強く残っています。しかし、それは足尾の歴史の一部であり、日本産業の近代化を牽引し、過去の問題を乗り越えた強さが今の足尾にはあるのです

“教科書には載っていない足尾独自の歴史”に耳を傾けることは、この地域の未来を切り開く大切な価値だと思います。足尾に訪れる人々には、ただ観光するだけでなく、この地の歴史から学び、現代のビジネスや生活に活かすことを期待しています。

足尾でのおすすめポイントは?

足尾を訪れる際には、ぜひ“緑の再生”を感じてください。長年にわたり地域の人々が協力して植樹活動を続けた結果、荒れ果てていた山々は再び緑を取り戻しました。その再生の過程で植えられたのは、煙害に強いアカシアなどの外来種です。
このアカシアの木々が花を咲かせることで、今では地域特産の“恵みのハチミツ”が生産されています。この土地でしか味わえない足尾のはちみつを使ったソフトクリームは絶品です。まずはその“おいしい”体験をきっかけに、足尾の魅力に触れていただけたらと思います。

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